靖国合祀取消し訴訟の中間報告
―― 信教の自由の回復を求めて

         西山俊彦

                      【最新著】  
 
                 2006.10.10 サンパウロ     購入のページへ
                384頁
                   

 
  國合祀は、現代の日本の政治・文化を
左右する問題であると同時に、カトリック
教会としては、戦前・戦後及び現代の積年
の課題を直視する、信仰者としての真価が
問われている重要課題ではないでしょうか

          
 

 もくじ 
 

― 西山俊彦神父の靖国合祀取消訴訟提訴にあたって ―   松浦悟郎司教 
 

     ― はじめに ― 11  

    秩序無視の現代? 11              

    灯台下暗し ― 小泉首相だけが例外ではなかった ― 17
 

第一章 靖国神社との交渉開始 21

    第一節 拒絶反応の第一期交渉 22

    第二節 インテルメッゾォ ― 中断期 ― 29

    第三節 靖国神社との第二期交渉 31

    第四節 新靖国訴訟団との接触 40 
 

第二章 「取消し拒否」から地裁提訴へ 43

    第一節 面談と「申し入れ書」の手交 49

    第二節 通じなかった平和的解決 ―合祀取消し拒否回答― 51
 

第三章 大阪地裁への提訴 55

    第一節 司法記者「事前説明会」 56

    第二節 大阪地方裁判所への訴状の提出 66

    第三節 当日夕方の決起集会 68
 

第四章 靖国問題の理解のために 79 

    第一節 靖国神社の起源と性格 80

    第二節 戦争の度に合祀者が累積 82

    第三節 合祀≠フほとんどは戦後行なわれたもの 86 

    第四節 合祀等、語句の説明 87

    第五節 政府の全面支援なしでは不可能だった合祀 93
 

第五章 一体、合祀取消しは可能でしょうか 117

    第一節 訴状の要点 118

    第二節 「合祀取消し」と「霊璽簿からの抹消」との異同 122

    第三節 氏名権の冒用 125

    第四節 良心、思想、信条の領域における冒用 128

    第五節 「人格権の侵害」はより有効な「違法性の根拠」か? 129

    第六節 「津地鎮祭違憲訴訟最高裁判決」 132

    第七節 同じく寛容≠説く「自衛官合祀拒否事件」最高裁判決 136

    第八節 「氏名」は人格主体の代名詞、「氏名権」は人格権の総称ではないのか 148
    

第六章 神社参拝(合祀)についてのカトリック教会の現行姿勢 157

    第一節 カトリック教会は、神社参拝は愛国心と忠誠心の表明だからと奨励し、
                     その姿勢は現在も続いているのではないのか 
159

    第二節 衆議院法制局見解「靖国神社法案の合憲性」 163

    第三節 各種違憲判決、特に、名古屋高裁違憲判決 165

    第四節 神社参拝(靖国合祀)を容認・放置し続けるカトリック教会 173

    第五節 確固とした解決への動き? 182

    第六節 本格的体質改善は、目下、進行中? 185
 

第七章 追慕と顕彰、個人と国家 193 

    第一節 「信教の自由」は最も枢要な「基本的人権」 194

    第二節 我が国にも、国家的慰霊施設が必要ではないのか 197

    第三節 主権国家と国家無答責論 201
 


     ― おわりにかえて ― 
207 

    小さな一歩と大きな希望 207

 

【資料編】

   第一部 霊璽簿からの氏名抹消等請求事件『訴状』 217        

   第二部 霊璽簿からの氏名抹消等請求事件『甲1〜7号証』 241 

        援発第三〇二五号別冊第二 244 

        靖国神社との往復書簡 254

   第三部 関連書簡・文書 333

   第四部 靖国神社関連事項略史 379