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人間主体の抜け落ちた「市場原理主義」がどうして「効率的」と |
大阪カトリック正義と平和協議会『いんふぉめぃしょん』No.138-1、 2001.2.20、 4-5頁。 |
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「戦争の世紀」であった20世紀は「難民の世紀」でもありました。2000年末現在でその数2200万人、(1)
日本は政治難民なら受け容れるが経済難民なら駄目だとか言って門戸を閉ざしておりますが、(2)
そもそも「市場原理主義」の世界大の確立
−グローバリゼーション−
が声高な現代にあって「難民」と呼ばれる人々がいること自体が不思議です
―
財・サービスの効率的な配分が「市場原理主義」の原則であり、労働力はその第一の要素なのですから
― 。定義を繰り返しますと、 |
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【註】 |
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(1) |
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NHKスペシャル「難民と歩んだ10年・緒方貞子さんが語る」2001・1・20(土)、21:00−21:50。 |
(2) |
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「日本政府が難民と認定する者は毎年20人未満である。」、「形を変えた難民問題」『毎日新聞』2000・10・5 朝刊(23)。 |
(3) |
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さくら総合研究所編『経済用語の基礎知識 1999-2000』ダイアモンド社、1999、p.036。 |
(4) |
世界銀行『世界開発報告 1999/2000』東洋経済新報社、2000。 |
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(5) |
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金子勝『反グローバリズム』岩波書店、1999、pp.9,92。 |
(6) |
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湯野勉「積み上がる国際金融リスク」、加野忠他編『マネー・マーケットの大潮流』東洋経済新報社、 |
(7) |
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佐伯啓思『ケインズの予言−幻想のグローバル資本主義(下)』PHP研究所、1999、p.165 ; 宮本憲一『グローバライゼーション−光と影−」、樋口陽一他編『グローバライゼーション−光と影−』サンパウロ、2000、37-51、p.39。 |
(8) |
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佐和隆光「グローバル市場の失敗」『市場主義の終焉』岩波書店、2000、pp.214-217。 |
(9) |
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佐和隆光『前掲書』、p.199。 |
(10) |
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S.ジョージ「グローバライゼーション−光と影−」、樋口陽一他編『前掲書』4-22、p.21。 |
(11) |
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佐和隆光『前掲書』、p.215。 |
(12) |
佐和隆光『漂流する資本主義』ダイアモンド社、1999、p.242。 |
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(13) |
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佐和隆光『前掲書』、1999、p.12。 |