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世は「市場原理主義」の大合唱ですが、一体それはどんな裏付けを |
大阪カトリック正義と平和協議会『いんふぉめぃしょん』No.133、 2000.9.20、 4-5頁。 |
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これ迄8回にわたって、現行資本主義体制の基準とも血液ともみなされるドル基軸体制がグローバル・スタンダード
-GS-
とは縁遠いものであることを見てきました。GSとは「フェア(公正)」「オープン(操作と無縁)」「グローバル(誰をも排除したり、優遇しない)」原則です。(1)
とすれば他は推して知るべしとして検討の余地もないはずですが、それでは現行資本主義体制の一層の矛盾は見えてきません。今暫く検討しなければならない理由です。
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【註】 |
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金子勝『反グローバリズム』岩波書店、1999、pp.94-99。 |
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(2) |
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「経済政策の目標である『効率』と『公平』の実現」(佐和隆光『資本主義の再定義』岩波書店、1995、p.69)の内、 |
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(3) |
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榊原英資『市場原理主義の終焉』PHP研究所、1999、p.139。 |
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(4) |
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佐和隆光『環流する資本主義』ダイアモンド社、1999、p.20。 |
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(5) |
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それにもかかわらず、1999年4月現在、EU15ヵ国中、アイルランドとスペインを除いて、社会民主主義勢力が政権に |
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(6) |
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佐和隆光『前掲書』1999、p.10。 |
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(7) |
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「歴史的に見て並外れた豊かさを実現した国々は対外依存度が並外れて高かったということである。・・・」 |
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(8) |
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室山義正『日米安保体制上・下』有斐閣、1992 ; 高橋洋児『前掲書』pp.75-76 ; 257-258。 |
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(9) |
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佐和隆光『前掲書』1995、p.68。 |
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(10) |
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高橋洋児『前掲書』p.18。 |
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(11) |
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G.ソロス『グローバル資本主義の危機』日本経済新聞社、1999、p.199。 |
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(12) |
金子勝『前掲書』1999、p.14。 |